候補問題 No.8の作業手順(電線・ケーブルの切断と絶縁被覆の剥ぎ取り)
前ページでは候補問題No.8の複線図に接続すべき電線の色を追記しました。今度はこの複線図を参照し、第二種電気工事士 技能試験の作品を施工していきます。まず最初にケーブル・電線の長さを決定し、その長さごとにペンチ等の工具でケーブル・電線を切断します。
候補問題No.8においては以下の2種類のケーブルが支給されます。
- 600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形(VVR 2.0mm×2心、長さ約30cm) × 1本
- 600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF 1.6mm×2心、長さ約110cm) × 2本
単線図及び複線図に従ってそれぞれのケーブルの使用箇所を当てはめると、VVFケーブル(2.0mm×2心)は電源線、VVF 1.6mmの2心はそれ以外の箇所となります。
- VVFケーブル(1.6mm×2心)の110cmが2本支給されますので、それぞれ3等分(36cm)し、『①リモコンスイッチ「イ」』、『②リモコンスイッチ「ロ」』、『③リモコンスイッチ「ハ」』、『④丸型引掛シーリング「イ」』、『⑤ランプレセプタクル「ロ」』、『⑥角型引掛シーリング「ハ」(施工省略)』と、アウトレットボックス間のケーブルに使用します。
- 『⑥角型引掛シーリング「ハ」(施工省略)』用のVVFケーブルに関しては、そのまま使用すると長すぎますので、単線図の寸法に対応するよう25cmの長さに調整します。
- VVFケーブル①~⑤に関しては、両側の外装を剥ぎ取ります。片側の外装剥ぎ取り長さは10cm、その反対側は8cmです。電工ナイフやVVFストリッパーを使って、両端のケーブル外装を剥ぎ取ります。
- VVFケーブルの⑥とVVRケーブルの⑦については、片側のみ外装を10cm剥ぎ取ってください。
- VVFケーブルの外装が剥ぎ取れたので、今度は電線の絶縁被覆を剥きます。
- ①~⑥のVVFケーブル、⑦のVVRケーブルに対して、片側のみ絶縁被覆を3㎝程度、剥ぎ取ってください。
以上でケーブルの切断、絶縁被覆の剥ぎ取りが完了しました。次は、アウトレットボックス、丸型引掛シーリング、ランプレセプタクル、リモコンスイッチ(端子台)等の器具を結線し、アウトレットボックス内で電線相互を接続します。