候補問題 No.10の作業手順(電線・ケーブルの切断と絶縁被覆の剥ぎ取り)

前ページでは候補問題No.10の複線図に接続すべき電線の色を追記しました。今度はこの複線図を参照し、第二種電気工事士 技能試験の作品を施工していきます。まず最初にケーブル・電線の長さを決定し、その長さごとにペンチ等の工具でケーブル・電線を切断します。

候補問題No.10においては以下の3種類のケーブルが支給されます。

単線図及び複線図に従ってそれぞれのケーブルの使用箇所を当てはめると、VVFケーブル(2.0mm×2心)は電源線、VVFケーブル(1.6mm×3心)は埋込連用器具 - ジョイントボックス間、VVF 1.6mmの2心はそれ以外の箇所となります。

  1. VVFケーブル 1.6mm×2心と1.6mm×3心の切断長さを決定VVFケーブル(1.6mm×2心)の65cmが支給されますので2等分(32.5cm)し、『①角型引掛シーリング「イ」』、『②ランプレセプタクル「イ」』と、ジョイントボックス間に使用します。
  2. VVFケーブル(1.6mm×3心)の長さは45cmですので、35cmと10cmの長さで切断し、『③埋込連用器具』とジョイントボックス間、『④渡り線』に使用します。
  3. VVFケーブルの外装剥ぎ取り長さVVFケーブルの①~③及び⑤に関しては両側の外装を8cm剥ぎ取ります。電工ナイフVVFストリッパーを使って、ケーブル外装を剥ぎ取ってください。
  4. 埋込連用器具の配線に『④渡り線』が3本必要です。VVFケーブルの外装に切り込みを入れ、黒色、白色、赤色の電線を取り出してください。この3本の電線を渡り線として利用します。
  1. 候補問題No.10における電線被覆の剥ぎ取り長さVVFケーブルの外装が剥ぎ取れたので、今度は電線の絶縁被覆を剥きます。
  2. ①~③及び⑤のVVFケーブル 2心とVVFケーブル 3心に対して、片側のみ絶縁被覆を3㎝程度剥ぎ取ってください。

以上でVVFケーブルの切断、絶縁被覆の剥ぎ取りが完了しました。次は、配線用遮断器、角型引掛シーリング、ランプレセプタクル、埋込連用器具等の器具を結線し、ジョイントボックス内で電線相互を接続します。