候補問題 No.5の作業手順(電線・ケーブルの切断と絶縁被覆の剥ぎ取り)

前ページでは候補問題No.5の複線図に接続すべき電線の色を追記しました。今度はこの複線図を参照し、第二種電気工事士 技能試験の作品を施工していきます。まず最初にケーブル・電線の長さを決定し、その長さごとにペンチ等の工具でケーブル・電線を切断します。

候補問題No.5においては以下の3種類のケーブルが支給されます。

単線図及び複線図に従ってそれぞれのケーブルの使用箇所を当てはめると、VVF 2.0mmの2心は電源線(100V)、VVF 2.0mmの3心は「電源線(200V)-接地極付きコンセント」間、VVF 1.6mmの2心はそれ以外の箇所となります。

  1. VVFケーブルの切断長さを決定VVFケーブル(1.6mm×2心)の165cmが支給されますので、41cm、41cm、41cm、20cm、10cm、10cmで切断し、それぞれ『①スイッチ』、『②スイッチ「ロ」・コンセント』、『③ランプレセプタクル「ロ」』、『④蛍光灯「イ」(施工省略)』と、ジョイントボックス間、スイッチ「イ」-スイッチ「ロ」間の『⑤渡り線』、スイッチ「ロ」-コンセント間の『⑥渡り線』に使用します。
  2. VVFケーブル 1.6mm×2心と2.0mm×3心の外装剥ぎ取り長さ『①スイッチ「イ」』、『②スイッチ「ロ」・コンセント』、『③ランプレセプタクル「ロ」』、『④蛍光灯「イ」(施工省略)』、『⑦100V電源線』、『⑨200V電源線 - 250V埋込コンセント』用のケーブルの外装剥ぎ取り長さは8cmです。電工ナイフVVFストリッパーを使って、両端のケーブル外装を剥ぎ取ります。但し、『④蛍光灯「イ」(施工省略)』用のVVFケーブルに関しては、片側のみ外装を8cm剥いでください。
  3. 10cmの長さに切断したVVFケーブル(⑤⑥)に関しては、中央部に切り込みを入れ、黒色の電線を取り出してください。この黒色の電線を渡り線として利用します。
  1. 候補問題No.5における電線被覆の剥ぎ取り長さVVFケーブルの外装が剥ぎ取れたので、今度は電線の絶縁被覆を剥きます。
  2. 『⑦100V電源線』と『⑨200V電源線 - 250V埋込コンセント』用は両側を、それ以外のVVFケーブルは片側のみ絶縁被覆を3㎝程度、剥ぎ取ってください。

以上でVVFケーブルの切断、絶縁被覆の剥ぎ取りが完了しました。次は、250V埋込コンセント、ランプレセプタクル、スイッチ、埋込連用コンセント等の器具を結線し、ジョイントボックス内で電線相互を接続します。