候補問題 No.9の作業手順(電線・ケーブルの切断と絶縁被覆の剥ぎ取り)

前ページでは候補問題No.9の複線図に接続すべき電線の色を追記しました。今度はこの複線図を参照し、第二種電気工事士 技能試験の作品を施工していきます。まず最初にケーブル・電線の長さを決定し、その長さごとにペンチ等の工具でケーブル・電線を切断します。

候補問題No.9においては以下の4種類のケーブルが支給されます。

単線図及び複線図に従ってそれぞれのケーブルの使用箇所を当てはめると、VVFケーブル(2.0mm×2心)は電源線、VVF 1.6mmの3心はジョイントボックス間の配線、IV線(ビニル絶縁電線)の緑は接地線(アース線)、VVF 1.6mmの2心はそれ以外の箇所となります。

  1. VVFケーブル 2.0mm×2心と1.6mm×2心の切断長さを決定VVFケーブル(2.0mm×2心)の60cmが支給されますので2等分(30cm)し、『①電源線』、『②埋込コンセント - ジョイントボックス』間に使用します。
  2. VVFケーブル(1.6mm×2心)の長さは125cmですので4等分(約31cm)し、『③2口コンセント - 埋込コンセント』間、『④ランプレセプタクル「イ」』、『⑤丸型引掛シーリング「イ」』、、『スイッチ「イ」』のケーブルに使用します。
  3. VVFケーブルの外装剥ぎ取り長さVVFケーブルの①と③に関しては片側の外装を8cm、VVFケーブルの②と④~⑥に関しては両側の外装を8cm剥ぎ取ります。電工ナイフVVFストリッパーを使って、ケーブル外装を剥ぎ取ってください。
  4. ジョイントボックス間で使用するVVFケーブル(1.6mm×3心)の外装剥ぎ取り長さについては10cmです。
  1. 候補問題No.9における電線被覆の剥ぎ取り長さVVFケーブルの外装が剥ぎ取れたので、今度は電線の絶縁被覆を剥きます。
  2. ①~⑥のVVFケーブル 2心に対して片側のみ絶縁被覆を3㎝程度、⑦のVVFケーブル 3心に関しては両側の絶縁被覆を3cm程度剥ぎ取ってください。

以上でVVFケーブルの切断、絶縁被覆の剥ぎ取りが完了しました。次は、埋込コンセント、丸型引掛シーリング、ランプレセプタクル、スイッチ等の器具を結線し、ジョイントボックス内で電線相互を接続します。