候補問題 No.11の作業手順(電線・ケーブルの切断と絶縁被覆の剥ぎ取り)

前ページでは候補問題No.11の複線図に接続すべき電線の色を追記しました。今度はこの複線図を参照し、第二種電気工事士 技能試験の作品を施工していきます。まず最初にケーブル・電線の長さを決定し、その長さごとにペンチ等の工具でケーブル・電線を切断します。

候補問題No.11においては以下の5種類のケーブルが支給されます。

単線図及び複線図に従ってそれぞれのケーブルの使用箇所を当てはめると、VVFケーブル(2.0mm×2心)は電源線、IV線(ビニル絶縁電線)はスイッチ・コンセントとアウトレットボックス間(金属管)、VVF 1.6mmの2心はそれ以外の箇所となります。

  1. VVFケーブル 1.6mm×2心とIV線の切断長さを決定VVFケーブル(1.6mm×2心)の120cmが支給されますので、約33cm、約43cm、約43cmの長さで切断し、『①角型引掛シーリング「イ」』、『②スイッチ「ロ」』、『③ランプレセプタクル「ロ」』と、アウトレットボックス間で使用します。
  2. IV線の黒色は55cmですので、10cmと45cmの長さで切断し、10cmの部分を渡り線として使用します。
  3. VVFケーブルの外装剥ぎ取り長さ『①角型引掛シーリング「イ」』、『②スイッチ「ロ」』、及び『③ランプレセプタクル「ロ」』用のケーブルは両端の外装を剥ぎ取ります。剥ぎ取り長さは一方が10cm、反対側が8cmです。電工ナイフVVFストリッパーを使って、ケーブル外装を剥ぎ取ってください。
  4. 『⑤電源線』用のケーブルに関しては、片側の外装を10cm剥ぎ取ります。
  1. 候補問題No.11における電線被覆の剥ぎ取り長さVVFケーブルの外装が剥ぎ取れたので、今度は電線の絶縁被覆を剥きます。①~③及び⑤のVVFケーブルについては、片側のみ絶縁被覆を3㎝程度剥ぎ取ってください。
  2. 同様に、④のIV線 3本についても片側のみ絶縁被覆を3㎝程度剥ぎ取ります。

以上でVVFケーブルとIV線の切断、絶縁被覆の剥ぎ取りが完了しました。次は、アウトレットボックス、金属管、ランプレセプタクル、スイッチ等の器具を結線し、ジョイントボックス内で電線相互を接続します。