候補問題 No.3の作業手順(電線・ケーブルの切断と絶縁被覆の剥ぎ取り)

前ページでは候補問題No.3の複線図に接続すべき電線の色を追記しました。今度はこの複線図を参照し、第二種電気工事士 技能試験の作品を施工していきます。まず最初にケーブル・電線の長さを決定し、その長さごとにペンチ等の工具でケーブル・電線を切断します。

候補問題No.3においては以下の3種類のケーブルが支給されます。

単線図及び複線図に従ってそれぞれのケーブルの使用箇所を当てはめると、VVF 2.0mmの2心は電源線、VVF 1.6mmの3心はジョイントボックス間、VVF 1.6mmの2心はそれ以外の箇所となります。

  1. VVFケーブル 1.6mmの2心の切断長さを決定VVFケーブル(1.6mm×2心)の165cmが支給されますので、それを5等分(約35cm)し、『①スイッチ「ロ」』、『②コンセント』、『③ランプレセプタクル』、『④タイムスイッチ電源』と、ジョイントボックス間、及び『⑤角型引掛シーリング』とタイムスイッチ間のケーブルに使用します。
  2. VVFケーブル 1.6mmの2心と3心の外装剥ぎ取り長さ『①スイッチ「ロ」』、『②コンセント』、『③ランプレセプタクル』、『④タイムスイッチ電源』、『⑤角型引掛シーリング』用のケーブルの外装剥ぎ取り長さは8cmです。電工ナイフVVFストリッパーを使って、両端のケーブル外装を剥ぎ取ります。
  3. 『⑥電源線』用のVVFケーブルは25cm支給されますので、切断せずにそのままの長さで使用します。VVFケーブルの片側のみ外装を10cm剥いでください。
  4. VVFケーブル(1.6mm×3心)も切断せずにそのままの長さで使用します。『⑦ジョイントボックス間』で使いますので、ケーブルの両端の電線外装を10cm剥いでください。
  1. 候補問題No.3における電線被覆の剥ぎ取り長さVVFケーブルの外装が剥ぎ取れたので、今度は電線の絶縁被覆を剥きます。『⑦ジョイントボックス間』用のケーブルのみ両側を、それ以外のVVFケーブルは片側のみ絶縁被覆を3㎝程度、剥ぎ取ってください。但し、『⑤角型引掛シーリング』用のケーブルは器具に合わせて長さを調整しますので、後から電線の絶縁被覆を剥ぎ取ります。

以上でVVFケーブルの切断、絶縁被覆の剥ぎ取りが完了しました。次は、ランプレセプタクル、コンセント、タイムスイッチ等の器具を結線し、ジョイントボックス内で電線相互を接続します。