候補問題 No.12の作業手順(電線・ケーブルの切断と絶縁被覆の剥ぎ取り)
前ページでは候補問題No.12の複線図に接続すべき電線の色を追記しました。今度はこの複線図を参照し、第二種電気工事士 技能試験の作品を施工していきます。まず最初にケーブル・電線の長さを決定し、その長さごとにペンチ等の工具でケーブル・電線を切断します。
候補問題No.12においては以下の6種類のケーブルが支給されます。
- 600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF 2.0mm×2心、長さ約25cm) × 1本
- 600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF 1.6mm×2心、長さ約100cm) × 1本
- 600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF 1.6mm×3心、長さ約35cm) × 1本
- 600V ビニル絶縁電線(黒、1.6mm、長さ約50cm) × 1本
- 600V ビニル絶縁電線(白、1.6mm、長さ約40cm) × 1本
- 600V ビニル絶縁電線(赤、1.6mm、長さ約40cm) × 1本
単線図及び複線図に従ってそれぞれのケーブルの使用箇所を当てはめると、VVFケーブル(2.0mm×2心)は電源線、IV線(ビニル絶縁電線)はスイッチ・コンセントとアウトレットボックス間(PF管)、VVF 1.6mmの2心はそれ以外の箇所となります。
- VVFケーブル(1.6mm×2心)の100cmが支給されますので3等分(約33cm)し、『①角型引掛シーリング「イ」』、『②スイッチ「イ」』、『③ランプレセプタクル「ロ」』と、アウトレットボックス間で使用します。
- IV線の黒色は50cmですので、10cmと40cmの長さで切断し、10cmの部分を渡り線として使用します。
- 『①角型引掛シーリング「イ」』、『②スイッチ「イ」』、及び『③ランプレセプタクル「ロ」』用のケーブルは、両端の外装を8cm剥ぎ取ります。電工ナイフやVVFストリッパーを使って、ケーブル外装を剥ぎ取ってください。
- 『⑤電源線』用のケーブルに関しては片側の外装を10cm、『⑥ジョイントボックス間』用のケーブルに関しては両側の外装を10cm剥ぎ取ります。
- VVFケーブルの外装が剥ぎ取れたので、今度は電線の絶縁被覆を剥きます。①~③及び⑤のVVFケーブルについては片側のみ、⑥のケーブルについては両側の絶縁被覆を3㎝程度剥ぎ取ってください。
- 同様に、④のIV線 3本についても片側のみ絶縁被覆を3㎝程度剥ぎ取ります。
以上でVVFケーブルとIV線の切断、絶縁被覆の剥ぎ取りが完了しました。次は、アウトレットボックス、PF管(合成樹脂製可とう電線管)、ランプレセプタクル、スイッチ等の器具を結線し、ジョイントボックス内及びアウトレットボックス内で電線相互を接続します。