VVRケーブルの剥ぎ方

VVFケーブルほど多くはありませんが、VVRケーブルを使用した問題も電気工事士 技能試験で出題されています。VVFケーブルとVVRケーブルの大きな違い断面の形状で、VVFケーブルは平形、VVRケーブルは丸型をしています。さらにVVRケーブルは丸型形状とするため内部に介在物が入っており、ケーブルの外装を剥く場合は介在物の処理が必要となります。

VVFストリッパーはVVFケーブル専用のストリッパーですので、VVRケーブルでは使用することができません。ですから技能試験においては、電気工事士の必須アイテムである電工ナイフをしての剥ぎ取り作業となります。

電工ナイフを用いたVVRケーブル外装の剥ぎ取り

VVRケーブルに電工ナイフの刃を入れるVVRケーブルをまっすぐにし、外装を剥ぎ取る位置に電工ナイフの刃を入れます。電工ナイフを持った右手は固定し、左手でVVRケーブルをコロコロと転がす感じで切込みを入れます。

全周に切り込みを入れるVVRケーブルの外周を1周します。

VVRケーブルの縦方向に刃を入れる電工ナイフの刃を寝かせぎみにし、VVRケーブルの縦方向に刃を入れます。刃を寝かせぎみにすることで、 必要以上に切れ込みが入るのを防いでくれます。

※刃を立てると電線の絶縁被覆まで傷つけることがありますので、刃の立てすぎにはご注意!

縦方向の先端まで切込みを入れる電工ナイフの背を押しながらVVRケーブルの先端まで切込みを入れます。

ペンチで外装を掴む切れ目に合わせてペンチを入れます。

VVRケーブルの外装を剥ぎ取るVVRケーブルの外装をくるっと剥ぎ取ります。

介在物を解く介在物を解きます。

介在物と電線を分ける介在物と電線を選り分けます。

ペンチで介在物を切るペンチで介在物を切り取ります。

外装の剥ぎ取り完了VVRケーブルの外装が剥けました。

電線の絶縁被覆はワイヤーストリッパー等を用いてを剥ぎ取ります。