候補問題 No.7の作業手順(器具の結線と電線相互の接続)

前ページでは、第二種電気工事士 技能試験で支給されるケーブル長さの決定と切断、外装・絶縁被覆剥ぎ取りについて解説しました。このページでは、アウトレットボックス、ランプレセプタクル、3路スイッチ、4路スイッチ等の器具を結線し、ジョイントボックス内とアウトレットボックス内で電線相互を接続する手順を説明します。

  1. アウトレットボックスにゴムブッシングを取り付け電気工事士 技能試験で支給されるアウトレットボックスのノックアウト穴は、使用する部分があらかじめ抜打ちされています。このノックアウト穴に、電工ナイフで十字の切れ込みを入れたゴムブッシングを取り付けます。なお、ゴムブッシングは2種類のサイズが用いられますので、ノックアウト穴のサイズに応じたゴムブッシングを取り付けてください。
  2. 埋込連用取付枠へ4路スイッチを取り付け候補問題No.7の施工条件により、埋込連用取付枠は4路スイッチ部分に使用します。まず、埋込連用取付枠へ4路スイッチを取り付けます。取り付ける場所は埋込連用取付枠の真ん中です。埋込連用取付枠のツメをマイナスドライバでひねって、4路スイッチを固定します。
  3. 4路スイッチ「イ」への結線前ページで書いた複線図に従って4路スイッチを結線します。4路スイッチ裏面のストリップゲージに合わせて電線の絶縁被覆を剥ぎ、4路スイッチ裏面の電線差込穴に心線を差し込みます。
  4. 3路スイッチ「イ」S(左側)への結線上図は3路スイッチ「イ」S(左側)とVVFケーブル(1.6mm×3心)の結線となります。4路スイッチと同様に電線の絶縁被覆を剥ぎ取り、3路スイッチ裏面の電線差込穴に心線を挿入します。
  5. 3路スイッチ「イ」(右側)への結線上図は3路スイッチ「イ」(右側)とVVFケーブル(1.6mm×3心)の結線です。電線の色を間違えないよう3路スイッチ裏面の電線差込穴に心線を差し込んでください。
  6. ランプレセプタクルへの結線今度は、ランプレセプタクルへの結線です。VVFケーブルの電線をランプレセプタクルに合わせて切断し、電線の絶縁被覆を剥いだ上、ペンチで“のの字”曲げ加工、またはVVFストリッパーで“のの字”曲げ加工をします。そして、“のの字”部分をランプレセプタクルの端子ねじで締め付けます。
  1. 各器具への配線が完了したので、それらの器具を候補問題No.7の単線図に従って配置します。なお、アウトレットボックス内へVVFケーブルを引き込む際は、ゴムブッシングの切れ込みから通線します。
  2. 差込形コネクタによる電線相互の接続【拡大する】アウトレットボックス内における電線相互の接続方法は、差込形コネクタによる接続です。差込形コネクタの側面にあるストリップゲージに合わせて電線の絶縁被覆を剥ぎ取り、電線相互を接続します。差込形コネクタの3本用が2個、2本用が4個用いられます。
  3. リングスリーブによる圧着接続ジョイントボックス内における電線相互の接続方法は、リングスリーブによる圧着接続です。リングスリーブのサイズ、電線の太さと本数に注意しながら圧着ペンチのダイスを選定し、電線相互を圧着接続します。使用するリングスリーブのサイズは全て「小」で、刻印マークは「〇(特小)」と「小」がそれぞれ2カ所となります。圧着接続後はリングスリーブから突き出た心線を切り揃え、端末処理を確実に行ってください。
  4. 第二種電気工事士 技能試験における候補問題No.7の完成施工図【候補問題No.7の完成施工図を拡大する】以上で、第二種電気工事士 技能試験の候補問題 No.7における施工作業が完了しました。最後に単線図及び複線図に従って結線全体の点検を行い、全体の形を整えます。不備な個所は技能試験の残り時間に注意しながら手直しを行ってください。参考までに候補問題No.7の完成施工図を掲載しますので、技能試験を受験される際にご参照いただけたら幸いです。