候補問題 No.4の作業手順(器具の結線と電線相互の接続)

前ページでは、第二種電気工事士 技能試験で支給されるケーブル長さの決定と切断、外装・絶縁被覆剥ぎ取りについて解説しました。このページでは、ランプレセプタクル、角型引掛シーリング、埋込連用コンセント等の器具を結線し、ジョイントボックス内で電線相互を接続する手順を説明します。

  1. 埋込連用取付枠へスイッチとコンセントを取り付けまずは、候補問題 No.4の単線図に従って、埋込連用取付枠へ埋込連用器具を取り付けます。埋込連用取付枠の上側がスイッチ、下側がコンセントです。埋込連用取付枠のツメをマイナスドライバでひねって、スイッチとコンセントを固定します。
  2. 埋込連用スイッチと埋込連用コンセントへの結線埋込連用器具裏面のストリップゲージに合わせて、電線の絶縁被覆を剥ぎ取ります。スイッチとコンセントへの結線に関しては上図を参照してください。
  3. 角型引掛シーリングへの結線次は、角型引掛シーリングへの結線です。VVFケーブルの電線を角型引掛シーリングに合わせて切断し、ストリップゲージを参考に電線の絶縁被覆を剥ぎ取ります。そして、角型引掛シーリング裏面の電線差込穴へ、接地側・非接地側を間違えないように電線の心線を差し込みます。
  4. ランプレセプタクルへの結線今度は、ランプレセプタクルへの結線です。VVFケーブルの電線をランプレセプタクルに合わせて切断し、電線の絶縁被覆を剥いだ上、ペンチで“のの字”曲げ加工、またはVVFストリッパーで“のの字”曲げ加工をします。そして、“のの字”部分をランプレセプタクルの端子ねじで締め付けます。
  1. 各器具への配線が完了したので、それらの器具を候補問題No.4の単線図に従って配置しながら、ジョイントボックス内で電線相互の接続を行います。
  2. 差込形コネクタによる電線相互の接続左側のジョイントボックス内における電線相互の接続方法は、差込形コネクタによる接続です。差込形コネクタの側面にあるストリップゲージに合わせて電線の絶縁被覆を剥ぎ取り、電線相互を接続します。差込形コネクタの3本用が2個、2本用が1個用いられます。
  3. リングスリーブによる圧着接続右側のジョイントボックス内における電線相互の接続方法は、リングスリーブによる圧着接続です。リングスリーブのサイズ、電線の太さと本数に注意しながら圧着ペンチのダイスを選定し、電線相互を圧着接続します。使用するリングスリーブのサイズは全て「小」で、刻印マークは「〇(特小)」が1カ所、「小」が2カ所となります。圧着接続後はリングスリーブから突き出た心線を切り揃え、端末処理を確実に行ってください。
  4. 電源(端子台)への接続100V部分の回路と200V部分の回路が出来上がったので、配線用遮断器と漏電遮断器の代用である端子台に接続します。端子に合わせて心線の長さを調整し、端子部に差し込んだ上でねじ止めしてください。
  5. 第二種電気工事士 技能試験における候補問題No.4の完成施工図【候補問題No.4の完成施工図を拡大する】以上で、第二種電気工事士 技能試験の候補問題 No.4における施工作業が完了しました。最後に単線図及び複線図に従って結線全体の点検を行い、全体の形を整えます。不備な個所は技能試験の残り時間に注意しながら手直しを行ってください。参考までに候補問題No.4の完成施工図を掲載しますので、技能試験を受験される際にご参照いただけたら幸いです。