候補問題 No.2の作業手順(器具の結線と電線相互の接続)

前ページでは、第二種電気工事士 技能試験で支給されるケーブル長さの決定と切断、外装・絶縁被覆剥ぎ取りについて解説しました。このページでは、ランプレセプタクル、2口コンセント、パイロットランプ、スイッチ等の器具を結線し、ジョイントボックス内で電線相互を接続する手順を説明します。

  1. 埋込連用取付枠へパイロットランプとスイッチを取り付けまずは、候補問題 No.2の単線図に従って、埋込連用取付枠へ埋込連用器具を取り付けます。埋込連用取付枠の上がパイロットランプ、下がスイッチ「イ」です。埋込連用枠のツメをマイナスドライバでひねって、埋込連用器具を固定します。
  2. パイロットランプとスイッチへの結線埋込連用器具裏面のストリップゲージに合わせて、VVFケーブルと渡り線の絶縁被覆を剥ぎ取ります。パイロットランプとスイッチ「ハ」への結線に関しては上図を参照してください。
  3. ランプレセプタクルへの結線次は、ランプレセプタクルへの結線です。VVFケーブルの電線をランプレセプタクルに合わせて切断し、電線の絶縁被覆を剥いだ上、ペンチで“のの字”曲げ加工、またはVVFストリッパーで“のの字”曲げ加工をします。そして、“のの字”部分をランプレセプタクルの端子ねじで締め付けます。
  4. コンセントと2口コンセントへの結線今度は、コンセント裏のストリップゲージに合わせ、VVFケーブルの絶縁被覆を剥ぎ取ります。コンセントには接地側・非接地側の区別がありますので間違えないように注意し、電線差込穴に電線の心線を挿入します。
  1. 各器具への配線が完了したので、それらの器具を候補問題No.2の単線図に従って配置しながら、ジョイントボックス内で電線相互の接続を行います。
  2. リングスリーブによる圧着接続左側のジョイントボックス内における電線相互の接続方法は、リングスリーブによる圧着接続です。リングスリーブのサイズ、電線の太さと本数に注意しながら圧着ペンチのダイスを選定し、電線相互を圧着接続します。使用するリングスリーブのサイズは全て「小」で、刻印マークは「〇(特小)」が1カ所、「小」が2カ所となります。圧着接続後はリングスリーブから突き出た心線を切り揃え、端末処理を確実に行ってください。
  3. 差込形コネクタによる電線相互の接続【拡大する】右側のジョイントボックス内における電線相互の接続方法は、差込形コネクタによる接続です。差込形コネクタの側面にあるストリップゲージに合わせて電線の絶縁被覆を剥ぎ取り、電線相互を接続します。差込形コネクタの4本用が1個、3本用が2個用いられます。
  4. 第二種電気工事士 技能試験における候補問題No.2の完成施工図【候補問題No.2の完成施工図を拡大する】以上で、第二種電気工事士 技能試験の候補問題 No.2における施工作業が完了しました。最後に単線図及び複線図に従って結線全体の点検を行い、全体の形を整えます。不備な個所は技能試験の残り時間に注意しながら手直しを行ってください。参考までに候補問題No.2の完成施工図を掲載しますので、技能試験を受験される際にご参照いただけたら幸いです。