10.合成樹脂製可とう電線管工事部分

10-1.構成部品が正しい位置に使用されていないもの

ここで使用される構成部品は、合成樹脂製可とう電線管(PF管)、ボックスコネクタ、アウトレットボックス、及びロックナットです。合成樹脂製可とう電線管工事における構成部品の不適切な使用例合成樹脂製可とう電線管工事における構成部品の適切な使用例

ロックナットがアウトレットボックスの外側にあったり、アウトレットボックスと合成樹脂製可とう電線管が未接続だったりと、構成部品が使用目的通りに正しい位置に使用されていないと欠陥となります。

10-2.構成部品間の接続が適切でないもの

イ.「管」を引っ張って外れるもの

PF管用ボックスコネクタには接続と解除が一発で行える機構が備わっています。ボックスコネクタに合成樹脂製可とう電線管を挿入し、袋ナット部を接続側に回せば合成樹脂製可とう電線管が固定され、解除側に回せば取り外すことができます。もし解除側になっていれば、「菅」を引っ張っただけで外れてしまいますので欠陥となります。袋ナット部は必ず接続側にしてください。合成樹脂製可とう電線管を引っ張って外れると欠陥合成樹脂製可とう電線管を引っ張っても外れない

ロ.「管」と「ボックス」との接続部分を目視して隙間があるもの

アウトレットボックスにボックスコネクタを取り付ける際、ロックナットの締め込みが緩いと、ボックスコネクタとアウトレットボックス間に隙間が生じる場合があります。ロックナットは手でしっかり締めこんでください、ウォーターポンププライヤー等の工具を使って締めこむと、ロックナットが割れたり、ネジ山が損傷する場合があります。管とボックスの接続部分に隙間があるので欠陥管とボックスの接続部分には隙間がない