第一種電気工事士の資格は、どのように取得するかご存じですか?
本ページでは、第一種電気工事士の資格試験受験から免状取得までのフローを解説します。

第一種電気工事士試験

基本的に、電気技術者試験センターが実施する試験に合格すれば第一種電気工事士の免状を取得することができます。その試験は第一種電気工事士試験と呼ばれ、筆記試験技能試験の2種類があります。最終的に技能試験に合格すれば第一種電気工事士免状の交付申請ができるですが、交付申請には一定年数以上の実務経験が必要となります。

第一種電気工事士試験は、電気の基礎や電気工事の施工方法など電気工事に関しての知識を問う問題に、受変電設備や自家用電気工作物に関する内容が追加されます。技能試験に出題される単線図は複雑になり、変圧器の一次側結線と二次側以降の回路を組み合わせた試験問題(自家用電気工作物の電気工事を想定した問題)が出題されます。

前回の筆記試験合格者、または電気主任技術者の免状を所持されている方は筆記試験が免除となり、技能試験から受験することができます。なお、筆記試験からの受験者と、筆記試験免除者の受験申込方法は異なりますのでご注意ください。

※前年度の筆記試験合格者は今年度に限り筆記試験が免除され、技能試験から受験することができます。もし今年度の技能試験に合格できなければ、来年度は筆記試験からの再受験となります。

筆記試験の受験者

【期間】 項目 概要
【6月中旬から6月下旬】 第一種電気工事士試験の受験申込 インターネットもしくは郵送で第一種電気工事士試験の受験申込をします。受験料を指定期日までに納付することにより、はじめて申込が完了します(指定期日までに受験料を納付しないと、申込は無効となります)。
なお、試験申込には顔写真の登録が必要ですので、事前にご用意ください。
第一種電気工事士の試験案内や受験申込はこちら
【9月中旬】 受験票の発送 筆記試験の受験票が発送されます。届かない場合は試験センターにお問い合わせください。
【10月上旬】 筆記試験 筆記試験は60%以上(得点調整により下がる場合もあり)の正解率で合格です。
筆記試験の解答は翌日以降、電気技術者試験センターのホームページに掲載されます。
【11月上旬】 合格発表 合格発表の日より約1ヶ月間、電気技術者試験センターのホームページで筆記試験合格者の受験番号を検索することができます。
また、受験者全員に試験結果通知書が発送されます。
受験票の発送 筆記試験の合格者に技能試験の受験票が発送されます。届かない場合は、試験センターにお問い合わせください。
【12月上旬】 技能試験 筆記試験の合格者及び免除者を対象に技能試験が行われます。
技能試験の正解作品例は翌日以降、電気技術者試験センターのホームページに掲載されます。合格基準は欠陥のない作品です。
【1月中旬】 合格発表 合格発表の日より約1ヶ月間、電気技術者試験センターのホームページで合格者の受験番号を検索することができます。
また、技能試験の受験者全員に試験結果通知書が発送されます。
【それ以降】 実務経験 免状の交付申請には3年の実務経験が必要です。
免状交付の申請 免状の交付申請に必要な書類類と手数料を用意し、都道府県知事に第一種電気工事士免状の交付申請をします。
免状の交付 実務経験として認められる電気工事の記載内容や書類等に不備がなければ、約1ヶ月程度で第一種電気工事士免状が交付されます。
定期講習の受講 第一種電気工事士免状を所持すると、5年以内ごとに定期講習を受講しなければなりません。

筆記試験の免除者

【期間】 項目 概要
【6月中旬から6月下旬】 第一種電気工事士試験の受験申込 筆記試験の免除対象となるのは昨年度の筆記試験の合格者もしくは電気主任技術者免状の取得者です。
第一種電気工事士試験の受験申込はインターネットもしくは郵送で行い、受験料を指定期日までに納付します。また、前回の筆記試験の合格者以外は、指定された期日までに試験センターへ証明書類(電気主任技術者なら免状の写し)を送付します。
第一種電気工事士の試験案内や受験申込はこちら
【11月上旬】 受験票の発送 受験者全員に受験票が発送されます。送られてこない場合は試験センターにお問い合わせください。
【12月上旬】 技能試験 筆記試験の合格者及び免除者を対象に技能試験が行われます。
技能試験の正解作品例は翌日以降、電気技術者試験センターのホームページに掲載されます。合格基準は欠陥のない作品です。
【1月中旬】 合格発表 合格発表の日より約1ヶ月間、電気技術者試験センターのホームページにおいて合格者の受験番号を検索することができます。
また、技能試験の受験者全員に試験結果通知書が発送されます。
【それ以降】 実務経験 免状の交付申請には3年の実務経験が必要です。
免状交付の申請 免状の交付申請に必要な書類類と手数料を用意し、都道府県知事に第一種電気工事士免状の交付申請をします。
免状の交付 実務経験として認められる電気工事の記載内容や書類等に不備がなければ、約1ヶ月程度で第一種電気工事士免状が送られてきます。
定期講習の受講 第一種電気工事士免状を所持すると、5年以内ごとに定期講習を受講しなければなりません。

いかがでしたか?
本ページでは、第一種電気工事士の資格取得方法について解説しました。このフローを参考に、第一種電気工事士試験と免状取得にチャレンジしてくださいね。