ウォーターポンププライヤー
ウォーターポンププライヤーとは、その名の通りの水道関係の工事をはじめ、ガス管工事、電気工事などで使用されています。電気工事においての主な用途は、ロックナットやカップリングの締め付けですが、電線を挟んだり(掴んだり)、金属管に接地クランプを取り付けたりと使い方は多種作用です。
ウォーターポンププライヤーは電気工事士 技能試験で必ずしも必要とされませんが、金属管工事が出題された際は必須の工具で、アウトレットボックスに電線菅を接続するために使用します。
通常のプライヤーやペンチと比べて柄が長く、咥え部が斜めになっている点がウォーターポンププライヤーの特徴です。壁面や床面などで電気工事をするときは、ちょうどよい角度で物を挟めますので作業性が向上します。
ウォーターポンププライヤーのジョイント部分は大きくスライドするような構造となっています。ジョイント部分をスライドさせれば咥え部が大きく開き、大きなものを確実に挟むことが可能となります。
ウォーターポンププライヤーの使い方
ウォーターポンププライヤーでロックナットを掴もうと思っても、咥え部が大きく開いていないとロックナットをしっかり掴むことができません。
そこでジョイント部分をスライドさせ、咥え部の開度を調整してやる必要があるのです。
咥え部の開度を調整するには、まずウォーターポンププライヤーの柄を一杯開きます。
(柄が閉じている状態では、咥え部の開度を調整できません。)
ジョイント部分を矢印の方向にスライドさせます。
ウォーターポンププライヤーの柄を閉じます。
一般的なウォーターポンププライヤーは、咥え部の開度を5段階程度に調整できます。
ロックナットが掴みやすいよう、適度な開度に調整してください。
咥え部の開度を調整したので、確実にロックナットを掴めるようになりました。
アウトレットボックスにボックスコネクタを固定するときは、ウォーターポンププライヤーを使ってロックナットをしっかり締め付けてください。