知ってると便利な単位換算

以前、管理人の勤めている会社で圧力計を交換したのですが、交換前の圧力計のゲージの単位はkgf/cm2、あいにくkgf/cm2表示の圧力計の在庫がなく、MPa表示の圧力計しかありませんでした。そのときは仕方なくMPa表示の圧力計を取り付けたのですが...

もし、交換前の圧力計の最大目盛が1kgf/cm2だった場合、何MPaの圧力計を取り付けたらいいか判りますか?
圧力計
1kgf/cm2 = 約0.1MPa

これぐらい常識ですよね!
えっ、わからない!
わからない人のために解説したいと思います。

圧力の単位は [Pa] = [N/m2] とも表されます。また、1[kgf] = 9.8[N] です。これは中学の時に習いましたね。
したがって、 1[kgf/cm2] = 9.8[N/cm2]
次は、1[cm2] を [m3]に換算してみましょう!
1[cm2]は 1[cm] × 1[cm] なので、1[m2]になおすためには0.01[m] × 0.01[m] となります。
1[cm2] = 1[cm] × 1[cm] = 0.01[m] × 0.01[m] = 0.0001[m3]
以上の結果から、
1[kgf/cm2] = 9.8[N/cm2] = 9.8/0.0001[N/m2] = 98,000[N/m2]
= 0.098 × 106 [N/m2] = 0.098 × 106[Pa] = 0.098[MPa] = 約0.1MPa

このように単位換算ができれば、実際の現場や資格試験のときに役立つこと間違いなしです。試験問題にわからない公式がでてきても、 式の右辺と左辺の次元があっていれば案外問題を解くことができるんです。但し、係数がある場合はどうしようもありませんですけどね!

例えば、 「1Nの物体を10m動かしたときの仕事量[J]を求めよ」という問題があったとします。仕事量 [J] = [Nm] を知っていれば公式を知らなくても簡単に答えは導けると思います。
だけど、「1[kgf]の物体を10m動かしたときの仕事量[J]を求めよ」という問題では、 1[kgf] = 9.8[N] の“9.8”という係数を知らなければ絶対に問題を解くことができません。この場合はあきらめてください。

最後に、電気系の資格試験を受験する際に最低限覚えておきたい単位換算と、電気技術者が知っておきたい単位換算を以下にまとめてみました。