筆記試験におすすめの参考書・過去問

電気の入門資格といわれているくらい簡単(?)な資格が第二種電気工事士です。国家資格であるにもかかわらず、筆記試験の合格率は第二種電気工事士において60%程度、第一種電気工事士で40%程度、上位資格である第三種電気主任技術者の合格率が10%程度ですから決して難しい資格ではありません。

参考書(筆記試験)について

工学系出身の方ならまだしも、今まで電気とは縁がなかった方が電気工事士の資格取得に挑戦するのは難しいことです。過去問をみても、専門的な用語や配線図だらけで、一体何のことだがチンプンカンプンのことでしょう!
ところが、実際の筆記試験では毎年似たような問題が出題されています。高校や大学で専門的に電気を学ばなかった方でも、参考書で基礎知識を学び、過去問を繰り返して解けば、電気工事士試験に合格することはそれほど難しいことではありません。

参考書の選び方

参考書を選ぶ際は、二つのポイントを重視してください。

まず一つ目のポイントは、図や絵、写真などのイラストが豊富に使用されているかどうかです。イラストが多くあると、文章を読まなくてもそのページに書かれている内容をある程度は把握することができます。場合によっては文章より簡潔に説明されていることもあります。

もし、参考書が難解な文章や公式のみで構成されていたら読むのに相当の時間が掛かりますし、文章で解説している内容を頭の中にイメージすることは困難です。特に位置や構造などは文章で説明されてもなかなか理解できませんが、イラストであれば一目で理解することが可能です。

二つ目のポイントは、電気工事に関する内容がある程度詳しく書かれているかどうかです。試験範囲の要点しか書かれていない参考書ですと、あまり出題されない専門用語や公式、工事方法などが省略されていたりします。どうせお金を出して参考書を買うのなら、筆記試験の受験対策にしか使えない要点だらけの参考書より、電気工事士免状の取得後も実用的に使えるものを選びたいものです。

過去問(筆記試験)について

前述したように、筆記試験では毎年似たような問題が出題されています。便利なことに本屋に行けば、過去の筆記試験において出題された問題と解答とを掲載した過去問と呼ばれる問題集が売られています。過去問を繰り返し解いて筆記試験の対策をすれば、合格も確実に近づいてくることでしょう!

過去問の選び方

過去に実施された電気工事士試験の試験問題ですから、掲載されている問題はどれも一緒です。ただ違うのは、設問の解答に対する解説です。過去問には、簡単な解説しかないものから、ワンポイントアドバイスなど役立つ内容を豊富に盛り込んだものまでさまざまなタイプのものがあります。

過去問にとって一番重要なポイントは解説です。
「答えが何故そうなるのか?」
そんな疑問を即座に解決してくれる過去問を選びたいものです。