関数電卓のススメ

あなたは計算問題を解くとき、どうしていますか?
暗算ですか?
おそらく大半の方が電卓を使用していると思います。単純な四則計算なら電卓でも十分なのですが、電気の計算式にはカッコや三角関数、べき乗などが多く出てくるので電卓でも計算は大変です。

管理人の場合、電気の計算をするときは関数電卓を使用しています。関数電卓ですと、べき乗や三角関数が計算式にでてきても簡単に計算することができるのです。関数電卓

関数電卓って何だ!と思っている方、例えば、下記の問題を電卓でどのように解きますか?
cos45°sin60°×(1 / 4)×6.123×10-6×1.23×10-36
cos45°は √2/2 だから√2/2 をメモリーに記憶して、それからsin60℃は√3/2で...

電卓で計算する場合、何回も計算を繰り返さなければなりません。関数電卓では上記の式を入力し、イコールキーを押すだけで計算結果がディスプレイ上に一瞬で表示されます。電気の計算をするには関数電卓が必須なのです。

正直なところ、関数電卓を使い始めたら手計算や電卓を使っての計算が面倒になりますが、遅くても電気工事士試験の1ヶ月前には手計算するように心掛けてください。何故なら、電気工事士試験では電卓が使用できないからです。ちなみに電気主任技術者試験やエネルギー管理士試験では、四則演算、開平計算(√)を行うための電卓を使用することができます。但し、数式が記憶できる電卓、関数電卓、印字機能を有する電卓は使用できません。

そもそも電気工事士の筆記試験において出題される計算問題は、電卓を使わずに計算できるよう配慮されています。日頃、PC(パソコン)やスマホ、電卓での計算に慣れていると、手計算がなかなかできなくて焦ります。しかも、手計算に結構な時間を要します。

試験日直前まで関数電卓を使用していると、本番の電気工事士試験では手計算に手間取り、かなりの時間を計算に費やすかもしれません。筆記試験の問題50問のうち、計算問題は約10問です。試験時間は120分(2時間)ですので、10問程度の電気の計算に30分も40分も掛かっているようでは、試験時間内に全ての問題を解けないかもしれませんよ!

関数電卓を使用すると、効率よく過去問(過去問題集)を繰り返して学習することができます。但し、使い方を誤ると前述したような事態に陥るかもしれません。

関数電卓は技術者にとって必須のアイテムです。電気に携わっている方、これから電気に携わる方は資格試験の勉強のほか、仕事でも使用できますので、ぜひ持っておいてください!