単位作業試験

材料等選別試験の後は単位作業試験が行われました。最初に単位作業試験で使用する材料等一式が詰まった箱が受験者全員に配られ、ケーブル(電線)、配線器具、リングスリーブ等の欠品がないかや、個数が合っているかを確認後、単位作業試験がスタート。

単位作業試験に出題された問題は、PF管(合成樹脂製可とう電線管)とアウトレットボックスを組み合わせたもので、一つのスイッチで2つの照明(ランプレセプタクル、角型引掛シーリング)をオンオフする回路と、スイッチの下にコンセント回路が配置されたものでした。

技能試験がはじまったらすぐに問題用紙を開き、単線図をチェック。どういう回路か把握し、問題用紙の空きスペースに複線図を書きます。複線図に接地側と非接地側を追記し、電線の色を書き込んだら、間違いないか再確認。

確認後、支給された材料の中からアウトレットボックスやPF管を取り出し、組み立てを開始します。PF管の実物を見るのは初めてでしたが、案外簡単に組み立てが完了しました。それからVVFケーブルを所定の長さに切断し、電線の絶縁被覆を剥ぎ取ります。電線の心線や絶縁被覆に傷を付けないよう慎重に電線を加工。 加工後、ランプレセプタクルの端子にネジ止めし、角型引掛シーリングの穴に芯線を差し込みます。埋込連用枠にスイッチとコンセントを取り付け、電線の色と接地側・非接地側を間違えないよう各器具に心線を挿入。

各器具への配線が完了したので、十字の切れ込みを入れたゴムブッシングをアウトレットボックスのノックアウト穴に取り付けます。PF管のボックスコレクタをアウトレットボックスのノックアウト穴に通し、ロックナットで固定。ゴムブッシングの十字の切れ込みから電線を通し、PF管内にも通線し、施工完了時の状態に電線を配置します。それから電線の色、接地側・非接地側に間違いがないことを確認し、リングスリーブで圧着、または差込型コレクタを使用して電線を接続します。圧着接続後、リングスリーブの端末処理などを行い、配線の最終チェック。この時の試験時間は確か35分でしたが、25分程度で完成しました。

周りを見渡すと、他の受験者はまだ電線の接続を行っているようでした。自分ひとりだけが終了している状態でしたので不安に感じ、もう一度配線や電線接続部のチェックを行いましたが異常なし。こうして、単位作業試験は終了したのです。