電気工事士 技能試験は、支給された材料と持参した用具を用いて、制限時間内に作品を完成させる試験です。使用可能な用具は受験案内に明記されており、技能試験では作業用工具が使用できます。最低限必要な作業用工具は指定工具と呼ばれ、ペンチ、ドライバ(プラス・マイナス)、ナイフ、スケール、ウォーターポンププライヤ、及びリングスリーブ用圧着工具が該当します。また、技能試験では指定工具以外の工具も使用可能です。

技能試験で電動工具やテスターを使用してもいいの?

受験案内には、「電動工具以外の全ての工具を使用することができます」と明記されています。従って、100V電源が必要な電気ドライバドリルや、充電式ドライバドリル等の電動工具は使用することができません。

そもそも技能試験は、前記6種類7つの指定工具のみで施工できるように配慮されています。持参する工具の数量に制限はありませんが、作業スペース、つまり作業用机が狭いですから、指定工具+α(数点)に抑えるべきです。

電工ナイフの代わりにカッターナイフを使用する方もいますが、電気技術者試験センターはカッターナイフの使用を自粛するよう試験案内で通知しています。近年、カッターナイフで怪我をし、手当てのために退出される方が増えているそうですので、カッターナイフを使用される受験者の皆様は取り扱いに注意してください。

また、テスター(回路計)などの計測機器も使用できません。テスターを技能試験に持ち込んだ場合、使用していなくても不正行為とみられる場合があります。不正とみられる行為をした場合、試験監督員に強制退場を命じられることもありますので、電動工具やテスターの電気工事士試験会場への持ち込みは自粛してください。