電気工事用の配線器具、材料及び工具の実物をみる

2006年度(平成18年)までの電気工事士 技能試験では、電気工事施工時の工具や使用する配線器具などを問う材料選別試験と、単位作業試験がありました。現在は筆記試験に材料選別試験と同等の問題が含まれ、技能試験は単位作業のみとなっています。

材料選別試験がなくなったとはいえ、写真から配線器具の用途や、配線図の施工に際して使用する工具を写真から選別する問題が筆記試験で出題されます。工具はともかく、初めて電気工事用の配線器具を見る方にとって、名前や用途を覚えるのは大変なことです。写真を見ても大きさがわかりづらく、どこに使われているかもわかりにくいと思います。電気工事会社や電材屋に勤めてる方は身近に配線器具を見ることができますが、一般の方はそうはいきません。

そんな方々におすすめしたいのがホームセンターです。あなたの住んでいる街、または周辺で一番大きなホームセンターに行ってみてください。大きければ大きいほどいいです。ホームセンターには電気工事士試験に出てくる工具や配線器具、材料等が豊富に揃っており、8割程度の商品は置いてあるかと思います。ホームセンターの工具・配線器具売場

埋込連用器具、コンセント、ジョイントボックス、スイッチボックス等は包装されず、そのまま陳列されていますので直に触れることができます。ホルソー、金切鋸、合成樹脂管用カッター(塩ビカッター)等の工具も同様です。但し、配線用遮断器や自動点滅器、タイムスイッチ等は箱の中に収められていますので、直に触れることはできません。

何度か足を運ぶと、自然と名前や用途が頭の中に浮かぶようになりますので、休日にホームセンターに行って工具売場や電材売場をぶらぶらして見てください。実物を見るのが一番良いので、自分の目で見て、手で触れて、観察してください。

工具と材料を合わせても100個以下なので何日もかからないでしょう!
電子部品や化学薬品を覚えるよりかは簡単だと思います。碍子(がいし)など、一部のアイテムは古民家や古い施設に行くと敷設されていたりします。