技能試験の判定員について

一度でも電気工事士 技能試験を受験したことある方なら、試験終了後、受験者が全員退出した後に試験会場に入ってきて、作品を1個1個チェックして回る方々を見たことがあるでしょう?

あの方々が技能試験の欠陥の有無をチェックする判定員です。判定員は全員、電気工事士免許を所持もしくは電気工事士と同等の能力がある方々で、判定のための研修を受講されてます。技能試験の判定員

以前、電気技術者試験センターのホームページで、技能試験の判定員を募集しているのを見たことがあります。判定員の応募資格として、電気工事士免許を保有しているか、もしくは電気工事士と同等の能力がある者だったと思います。

判定員の要件に関しては、電気工事士法施行規則第13条の7第3号に明記されています。以下に主な要件を記載します。

判定員に採用されると研修を受講したうえで、技能試験の実施日に判定業務を行います。手当もあり、年間の報酬が10万円を超えていたと思います。判定業務は主に採用地区の技能試験会場で行うこととなります。

話を本題に戻して、判定員に必要な条件、ご理解いただけたでしょうか?
理解いただけたら、技能試験において施工上のミスを隠ぺいするのはやめましょう!

ばれてしまう確率が高いので時間に余裕がないとき以外は施工しなおしたほうが無難です。

例えば、 VVFケーブルの外装を切るとき、電工ナイフの刃を入れすぎて心線の絶縁被覆まで切ってしまった。やり直そうと思ったが時間がないので、ケーブルの外装自体をずらして損傷した絶縁被覆を隠した。ちょっとずらしたぐらいじゃばれてしまうので、可能な限り思いっきりずらしちゃいましょう!

あとは、心線の絶縁被覆をずらして電線の導体を差し込むなんて荒技もありますが、判定員がチェックする際、差し込んだ部分が抜ける可能性があるのでオススメできません。これらの方法は技能試験だから許されるのであって、実際の電気工事の現場で使用したら信頼を失うばかりか、漏電や火災などの重大事故にもつながります(現場で使う人なんか絶対にいないと思いますが...)。

このような荒技を使わなくて済むよう、慌てずに時間配分を考えて技能試験に挑んでください。